社会連携×shake

新しいアイデアやプロジェクトが生まれる
秘密基地のようなワクワクする場所にしたい

社会連携センター

ナゴヤドーム前キャンパスに誕生した社会連携ゾーン「shake(シェイク)」。ここは、学生はもちろん、地域、行政、企業など多様な人々が、帰属の枠を超えてフラットに集まり、交流できるスペース。予約は不要で、個人利用からプロジェクト活用まで自由に利用できる、今までにない開かれた場所として注目されている。「shake」の着想からオープンに至るまで、プロジェクトを牽引してきた社会連携センターの山本剛毅さんに話を聞いた。

キャンパスに新しい出会いの場を

“キャンパスから地域へ、キャンパスから世界へ” というナゴヤドーム前キャンパスのコンセプトを具体化するものとして、社会連携ゾーンをつくることが決まっていました。どういう場所があるといいのか考えるなかで、最近増えているコワーキングスペースやサードプレイスと言われる、いろんな人が集まるコミュニティスペースのようなものを大学の中に作ろうと思いました。
考えてみると、産官学連携への期待や要請が高まる一方で、実際は大学と企業や行政が出合う機会は少なく、大学生も社会と交わる機会は少ないんです。地域や社会に出て行くと、いろんなイベントや交流会がありますが、学生にとってそういう場所に足を運ぶのはハードルが高い。それだったら、大学の中に交流の場をつくってしまえば、新しい出会いを生み出すきっかけになるだろうと考えました。

モデルはスタンフォード大学 dスクール

場づくりのモデルとなったのはスタンフォード大学のd スクール。dスクールといえばデザイン思考を鍛える場として有名で、アイデアを出し合うところから共創が生まれて、多様なオープンイノベーションが起こっています。shake はいろんな人が気軽にアイデアを出し合い創造性を発揮する空間、アイデアを形にしていろんなプロジェクトが起こる場所を目指しています。
おかげさまでshake はオープン以来、いろんな方に利用いただいて、SNS などでも広まり、認知していただけるようになりました。パートナーシップ団体の数は30 以上に増え、shake を利用することで、今までグループ内で活動していたところに、大学や学生、そして大学とつながっている企業や行政など、多様な参加者が生まれ、活動が広がっていくと思います。

アイデアが深まる空間づくり

shake には主に4 つの空間があります。入り口を入って最初にあるのが「アイデアエクスチェンジスペース」。ここはスタンディングで気軽に情報交換をしたり、対話をする場所です。次の「ダイアログスペース」には、ブロックいすが置いてあり、レイアウトを自由に変えられるのでアイデアを出し合うのに最適です。その先は「ワーキングススペース」。机やイス、ホワイトボードがあり、グループワークや個人の作業に没頭できます。そして一番奥が「プロジェクトルーム」。こちらは、プロジェクトの活動拠点として利用でき、プロジェクト進行中は関連品の収納、保管もできます。入り口から奥に向かって、アイデアが生まれて成熟していく過程に合わせて使い分けられるようになっています。グリーンやオレンジなど、使いながらワクワクできるカジュアルな配色も意識しました。